東京にて新たな一歩(渋沢王道経営塾の挑戦)

本日より、東京中小企業家同友会・千代田支部において、正式に「渋沢王道経営塾」代表として活動を登録いたしました。
これまで愛媛・松山をはじめとする地域で構想を温め、多くの経営者の皆さまと語らいながら準備を進めてまいりましたが、このたび東京においていよいよ第一歩を踏み出すこととなりました。

11月からは西新宿七丁目に新しい事務所を構えます。新宿の喧騒のただなかにあって、経営者の皆さまが胸襟を開いて語り合える場、そして「道徳経済合一」の理念を現代に活かす知の拠点とすべく準備を進めております。ぜひお気軽にお立ち寄りいただき、未来を語り合えるひとときをご一緒できればと願っております。

 

新宿と私をつなぐ不思議なご縁

新宿は、私にとって単なる都会の中心ではなく、深い縁を感じる町であります。

第一に思い出されるのは、曾祖父・井口正之の存在です。井口は、渋沢栄一翁の大著『青淵百話』の編纂に携わった人物でした。実際にその下書きを進めていたのが、かつて新宿区赤城町にあった住まい。私の血の中に流れる「渋沢栄一研究者の系譜」は、この町から始まったといっても過言ではありません。

さらに遡れば、私自身が銀行員として駆け出しの頃、初めて営業の現場に立ったのも新宿区でした。飯田橋支店(揚場町)を拠点に、箪笥町、矢来町、北町、南町といったエリアで汗をかきながら歩き回った日々が、今も鮮明に蘇ります。お客様の顔を思い浮かべながら訪問を重ね、時に叱咤され、時に励まされ、少しずつ「経営者と向き合うとはどういうことか」を学ばせて頂きました。

新宿は私にとって、原点であり、未来を切り拓く町でもあります。この地に事務所を構えることは、私自身の歩みの延長線上にある(必然の)決断となりました。

 

千代田区に刻まれた青春と学びの記憶

一方で、千代田区もまた私にとって特別な場所です。

母校・明治大学のキャンパスがあり、学生時代の青春のほとんどを過ごした土地。渋沢翁が世に問うた『青淵百話』を刊行した出版社「同文館」もまた、千代田に根を張っていました。学問と出版・理念と実践は、まさに知が結集する場所として、千代田は今も私の心を熱くさせます。

さらに現在、私が理事を務める「日本中小企業ベンチャービジネスコンソーシアム」も、明治大学を舞台に活動を行っています。東京駅、神田明神、秋葉原、日比谷公園、東京国際フォーラムは、いずれも千代田を象徴する風景であり、私の人生の折々で出会いと学びを与えてくれた場所でもあります。

千代田は、私の「知的な青春の舞台」であり、新宿は「社会人としての原点」。この二つの土地で活動を展開できることは、偶然ではなく必然の巡り合わせだと感じています。

 

『青淵百話』に学ぶ経営者の資質

渋沢王道経営塾の活動の根幹は、渋沢栄一翁の著書『青淵百話』にあります。翁が経営者や実業家に語りかけた一つひとつの言葉は、現代の経営環境においてもなお色あせることがありません。

たとえば、「道徳なき経済は罪悪なり、経済なき道徳は戯言なり」という有名な言葉は、単なる理念ではなく、日々の経営判断に直結する実践哲学です。利益だけを追い求めれば社員や取引先を傷つけ、道徳だけを説いていたのでは会社は立ち行かない。両者を統合した「経営者の資質」こそが、今の時代に求められていると私は確信しています。

本塾では、経営者が抱える「理念と数字の両立」「人材育成の悩み」「次世代への継承」といった課題を、渋沢翁の思想を手がかりに解きほぐしていきます。単なる座学ではなく、自社の現状に即して考え、議論し、行動へと結びつける実践型のカリキュラムを用意しています。

第一の拠点を松山で準備しながら、東京・新宿にて初の本格的な活動を展開する予定です。地方と都心、その両輪で学びと実践を結びつけることが、これからの日本の中小企業の経営にとって大きな力になると考えています。

 

「経営者の悩み」を共に解決する場へ

経営者の悩みは千差万別ですが、共通するものも少なくありません。
「後継者の育成が不安だ」「社員が自主的に動かない」「地域との関係をどう築くか」「短期的な利益と長期的な存続のバランス」
これらは、どの地域でも、どの業種でも、経営者が必ず直面するテーマです。

渋沢王道経営塾では、単に問題を列挙するのではなく、『青淵百話』の言葉を羅針盤として具体的な解決策を探ります。参加者同士の対話を重視し、懇親の場も設けることで、経営者同士が「腹心の友」として支え合える関係を築いていくことを目指します。

ときに真剣に議論し、ときに杯を酌み交わしながら語り合う。その過程で、理念が現実の経営に根を下ろし、やがて100年、さらには1000年先を見据える企業の礎となるのです。

 

新宿から全国へ、そして未来へ

松山での準備を進めつつ、まずは東京・新宿から。渋沢王道経営塾はいよいよ実際の活動を開始いたします。
それは単なる拠点開設ではなく、「地域と地域を結ぶ経営者の学び合い」のネットワークを築く試みでもあります。

松山での構想を東京へ、東京での学びを地方へと還元しながら、相互に刺激し合う。やがては全国規模で「渋沢栄一の王道経営」を実践する仲間が広がることを願っています。

新宿の事務所開設は、そのための大きな一歩です。かつて曾祖父が渋沢翁の下書きを担った新宿の地に、再び「青淵百話」の精神を根付かせたい。自らの原点を見つめ直しながら、未来への扉を開く挑戦を続けてまいります。

 

結びに

渋沢王道経営塾は、「儲け方」ではなく「続け方」を学ぶ場です。
企業の利益追求と社会的責任を両立させ、100年先、1000年先まで残る企業を築くために、渋沢栄一翁の思想を現代に活かすことを使命としています。

東京・千代田で学び、新宿で実践し、松山で育んだ構想を全国へ。どうぞ今後の展開にご期待ください。

そして、新宿西新宿七丁目の事務所、さらには松山市一番町の事務所にもお越しいただける日を、心より楽しみにしております。

(写真は、新宿の夜明け)

渋沢王道経営塾 塾長 木本康聖

渋沢王道経営塾 塾長 木本康聖

経営コンサルタント、補助金採択支援(行政書士の協力あり)、講演・研修を行っております。曾祖父井口正之が渋沢栄一『青淵百話』の編纂をしたことを縁に「渋沢王道経営塾」を開講し、塾長に就任しました。
ミュージカルで学ぶ王道経営。渋沢栄一『青淵百話』講演などのイベントも行っております。
【所属団体】日本中小企業ベンチャービジネスコンソーシアム 理事 ,きもと経営研究会 会長 ,東京中小企業家同友会 千代田支部 幹事 ,松前町商工会監事 ,愛媛県中小企業家同友会 伊予松前支部 幹事 ,まさきーいいとこ見つけ隊 役員 ,道後ロータリークラブ 役員

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