渋沢栄一『青淵百話』に学ぶ大谷翔平

ナショナルリーグ地区シリーズを制したドジャース大谷翔平の考えには、『青淵百話』22話「論語と算盤」に基づく哲学が反映されていました。結論から述べると、渋沢栄一の「論語と算盤」は、大谷翔平のような世界的なアスリートが成功を収めるための重要な指針を提供しています。大谷選手の成績やプレースタイルだけではなく、彼の人間性、謙虚さ、そして自己管理能力には「論語と算盤」に基づく哲学が反映されているのです。「論語と算盤」、すなわち「道徳経済合一説」は、スポーツにおいても、日常生活においても、その有効性が証明されたことになります。

  1. 渋沢栄一著『青淵百話』22話「論語と算盤」

はじめに、渋沢栄一がどのような人物であったかを簡単に紹介させて頂きます。渋沢栄一は、日本の近代資本主義の父として知られ、数多くの企業や銀行の創設に関わり、日本の経済発展に大きく貢献しました。彼の哲学は、単なる利益追求にとどまらず、道徳と経済の調和を追求する「道徳経済合一説」を提唱しました。

その核心が、「論語と算盤」に示されています。「論語」とは孔子の教えに基づく道徳や倫理観を指し、「算盤」とは経済活動に必要な現実的な計算を意味します。渋沢は、道徳と経済は対立するものではなく、共存し相補うものだと説き、長期的な成功のためには両者を統合する必要があると述べました。この教えが現代においても、スポーツやビジネスを問わず成功を導く普遍的な指針となっています。

  1. 大谷翔平の成功と「論語と算盤」

渋沢栄一の「論語と算盤」に基づく哲学は、大谷翔平の成功に直結している要素が多く見られます。大谷選手は、スポーツ界で圧倒的な実績を積み上げていますが、その成功は単にプレースキルの高さだけでなく、彼の人間性や自己管理、そして謙虚な姿勢に支えられています。日本ハムファイターズ栗山元監督は、入団1年目のシーズンが終了したときに、必ず全員に「論語と算盤」を渡していらっしゃるそうです。大谷翔平は、見事に「論語と算盤」を自分のものにしています。

大谷選手が示す「道徳」は、常に他者を尊重し、感謝の気持ちを持ち続ける姿勢に表れています。インタビューや試合後のコメントでも、彼は常にチームやファンへの感謝を忘れず、自己中心的な発言をしないことで知られています。そして、「算盤」の部分は、言わずもがなです。大谷翔平の成功の礎は、渋沢栄一「論語と算盤」にあるのです。

  1. 大谷翔平の自己管理

大谷翔平は驚異的な自己管理能力を持っています。彼は、トレーニングのスケジュールや食事、体調管理に至るまで細心の注意を払い、自己のパフォーマンスを最大限に引き出すための取り組みを欠かしません。二刀流選手として投打両方に取り組むという並外れた挑戦を成功させました。

角度を変えてみると、渋沢栄一の「算盤」の教えは、経済活動における合理性を重視し、目標達成のためには現実をしっかりと見据えた努力が必要であるとしています。大谷選手の生活習慣やプレースタイルは、まさにこの「算盤」の要素を体現しており、成功するための計算と実行力が常に働いていることがわかります。

  1. 謙虚さと他者への配慮:「論語」の精神

大谷翔平が他の多くのトップアスリートと一線を画す理由の一つに、彼の謙虚さをあげることができます。彼は、どれだけ成功を収めても、自身を過大評価することなく、常にチーム全体の利益を第一に考えています。この姿勢は、渋沢が生涯の指針にしていた孔子の「論語」にも通じるものです。大谷翔平は、常に他者を尊重し、社会に対して道徳的に正しい行動をとっていますね。

渋沢栄一も、ビジネスや経済活動において、他者との協調や感謝の念を忘れないことを強調しました。大谷選手は、この教えに基づき、試合後やインタビューでも、常にチームメイトやファンへの感謝を表明しています。この謙虚な姿勢こそが、彼を成功に導き、ファンやチームからも愛される理由の一つとなっています。私見となりますが、「日本のこころここにあり」と言いたいです。

  1. 継続的な成長と自己改善

「論語と算盤」の教えの中で、継続的な成長と自己改善について取り上げてみます。渋沢栄一は、どんなに成功を収めても自己満足に陥ることなく、常に自分を振り返り、さらなる成長を目指す姿勢が重要であると説きました。これは、大谷翔平にも当てはまります。

彼はすでに日本で成功し、アメリカのMLBでも大成功を収めていますが、常に次のステップを見据え、自己のプレーを振り返り、体調管理を見直し続けています。この姿勢は、自己改善を追求し続けるスポーツマンシップの典型であり、まさに渋沢栄一の哲学と一致しています。大谷選手のキャリアが持続的に成功を収めているのは、こうした自己改善の姿勢が根底にあるからこそだと思いました。

  1. 目標設定と計画性:成功への道筋

大谷翔平のもう一つの大きな特徴は、明確な目標を設定し、それを達成するための計画性を持っている点です。彼は二刀流という目標を掲げ、それを実現するために計画的なトレーニングや準備を行ってきました。この計画性こそが、彼の成功を支えている大きな要因です。(ここは、特に重要ですので、後日、マンダラチャートで取り上げます。)

渋沢栄一も、『青淵百話』の中で、成功には先を見据えた計画が必要であり、努力を続けることが大切だと述べています。大谷選手の目標設定の仕方やそれを実現するための戦略は、この教えをそのまま反映しており、彼の成功は偶然ではなく、計画的な取り組みの結果であることがわかります。

  1. 大谷翔平に学ぶ「道徳経済合一」の重要性

大谷翔平の成功には、渋沢栄一の「道徳経済合一説」の精神が色濃く反映されています。彼は、道徳と経済、つまり倫理と結果の両方を大切にし、それをバランス良く実践しています。スポーツにおいても、単に結果を追求するだけでなく、他者との調和や感謝の気持ちを持ちながら成功を目指す姿勢が求められます。

この「道徳経済合一説」の教えは、スポーツだけではなく、ビジネスや日常生活においても通じる普遍的な真理です。大谷選手のように、バランスの取れたアプローチを実践することで、長期的な成功を収めることができるのです。

まとめ

大谷翔平の成功は、渋沢栄一著『青淵百話』の22話「論語と算盤」に基づく哲学に深く根ざしています。彼の自己管理能力、謙虚さ、他者への配慮、そして継続的な成長への姿勢は、まさに「論語と算盤」の教えを体現しています。大谷選手は、道徳(論語)と経済(算盤)のバランスを取りながら成功を収めており、その成功はスポーツの枠を超えて多くの人々にとっての模範となっています。

渋沢栄一著『青淵百話』は、単に経営という枠にとどまらず、あらゆる分野で成功を目指すための普遍的な指針となり得ます。大谷翔平のように、この哲学を実践することで、より豊かな人生と持続可能な成功を手に入れることができるのです。

渋沢王道経営塾 塾長 木本康聖

渋沢王道経営塾 塾長 木本康聖

経営コンサルタント、補助金採択支援(行政書士の協力あり)、講演・研修を行っております。曾祖父井口正之が渋沢栄一『青淵百話』の編纂をしたことを縁に「渋沢王道経営塾」を開講し、塾長に就任しました。
ミュージカルで学ぶ王道経営。渋沢栄一『青淵百話』講演などのイベントも行っております。
【所属団体】日本中小企業ベンチャービジネスコンソーシアム 理事 ,きもと経営研究会 会長 ,東京中小企業家同友会 千代田支部 幹事 ,松前町商工会監事 ,愛媛県中小企業家同友会 伊予松前支部 幹事 ,まさきーいいとこ見つけ隊 役員 ,道後ロータリークラブ 役員

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