朝にテレビを点けたところ、林修先生が、渋沢栄一が興した王子製紙について語る姿を目にいたしました。林先生は私が一度お会いしたいと念願している方の一人であり、その学識と洞察力には感服するばかりです。書籍を購い、その教えを深めようと励んでおります。
王子製紙と申せば、我が曽祖父、井口正之がその社史の草稿を担当し、その後、渋沢翁自らが筆を加えた書でございます。この社史ならびに『青淵百話』の二冊のみが、渋沢翁が直接手を入れた著作であると承知しております。書物への筆入れは、単なる記録の域を超え、後世に託すべき理念と情熱を込める行為であったのでしょう。一行一行には、渋沢翁の「士魂商才」を体現した覚悟がにじみ出ていると感じられます。
また、製紙業を語る上で、愛媛県四国中央市の大王製紙が想起されます。四国中央市は、わが国における製紙業の要衝として知られ、その地位は日本経済の根幹を支えるものです。紙の生産が文化や教育の普及を支え、社会の発展に寄与している事実を改めて認識する次第です。
紙は、私にとりまして学びの礎でございます。授業や会合で配られる資料に記したメモは、後に振り返る際、当時の感動や洞察を再現する鍵となります。些細なメモが新たな着想を生むこともあり、その価値は測り知れません。
過去を振り返れば、紙に記した小さな思索の一つが、大きな事業構想の原点となった経験がございます。手を動かして言葉を紡ぎ出すことにより、自らの内に潜む考えを整理し、深化させることが可能となるのです。そのような記録は、未来において他者や自身に多大な影響を及ぼす可能性を秘めております。
子供の頃から書物に触れることにより、私は紙の持つ力を強く感じてまいりました。書籍のページをめくるたび、新たな世界が広がり、心揺さぶる物語や知識に触れる瞬間が訪れます。その体験こそが、私自身の人格と経営観を形作る大きな力でありました。歴史書や偉人伝に記された先人たちの業績に学び、私もまた後世に何かを遺したいとの志を抱くようになったのです。
林先生が王子製紙や渋沢翁の功績について述べられた内容を拝聴し、紙の持つ可能性と重要性を再認識いたしました。そして、その可能性を継承し、次代に伝えることが我々の責務であると胸に刻む次第です。紙は単なる情報の媒介ではなく、未来を拓く力を秘めているのです。
経営者の皆様におかれましても、紙の力を活かし、多くの学びと感動を次代に分かち合い、経営の指針として活用いただきたく存じます。この一念を共有し、共に次代を創る力を養いましょう。
コメント
COMMENT