渋沢王道経営塾「至極コース(令和八年七月三日開始)」と申すものは、真に高き志を掲げ、己が事業を通じて社会に貢献せんと願う経営者のみが集う、選り抜きの学び舎にございます。そもそも人の営みは、金銭の収益を追うのみならず、世の中をより豊かにするを大義となし、そのために己を磨き、道徳を根幹として事業を営むこそ、誠の“王道”と呼ぶべき姿勢にございましょう。拙生も『論語と算盤』において繰り返し説いておりますが、道徳なき商売は長続きせず、経済の理のみを追えば民の信を失う。ゆえにこそ、道徳と経済の調和をはかり、社会全体の繁栄を願いつつ、経営に邁進すべきであるという理こそが、渋沢栄一の変わらぬ信念にござります。

さればこの「至極コース」にては、そのようなる志高き経営者が、ただ儲けを追うにあらず、企業を通じて社会や人々の幸せに寄与し、さらなる飛躍を遂げんと切望するゆえに、渋沢の思想をいよいよ深く学び、己がこれまで築いてきた体験や見識を一段と上の境地へと鍛え上げる場といたしております。ここに集いし諸君は、各々に独自の背景と才覚をもち、既に多くの実績を築き上げ、世のため人のためにいかに尽くすべきかを常に思案する覚悟あるお方ばかり。しかるに、その経営者同士が互いの経験を披瀝し合い、腹蔵なく語らい、賢察を交換する中で、新たなる発想や気づきが生まれ、各々の事業がさらなる高みをめざす道筋を照らし出す。それこそが、至極コースにおける真の学びの醍醐味にございます。

この場においては、経営の根本に据うべきは何か、企業活動の本懐とはいかにあるべきか、といった根源的問いを正面から扱い、渋沢栄一の唱えし「道徳経済合一説」をいっそう深く味わうに至りまする。たとえば、どのように人材を育成し、組織全体が共有すべき理念を定め、人々の協力を得つつ事業を拡充し得るのか。さらに、社会との共存共栄をはかるべく、どのように地域や世界へ貢献してゆくべきか。こうした普遍かつ時宜にかなう問いに、古典の学びと現代の知見を掛け合わせながら思案を重ねることで、自社の発展と社会の幸福を同時に実現せんがための具体策を得ることがかなうのでございましょう。

また、このコースの特色として挙げられますは、参加する経営者が互いに築く強固なる信頼の絆にございます。ただ学識高き師の教えを一方的に受けるのみならず、共に学ぶ同士こそが第二の師となり、あるいは己の鏡ともなる。何となれば、企業経営において抱える課題も、成長の過程で味わう喜びも、皆同じ経営者としての境遇にあるゆえに、一人では得られぬ視点や知恵を手にする契機が多々用意されているためにございます。その結果、得たる人脈はコース修了後もなお続き、互いに情報を交換し、協力を惜しまず、未来に向かって広く社会を支える要衝と成り得るのです。

さらにいえば、小生がたびたび口にしてきたごとく、商売はただ技術や資金力のみをもって成功するものにあらず。第一には人間としての器量、第二には社会へ貢献せんとする情熱があってこそ、多くの人々の支持を得て繁栄の基盤が築かれるのでございます。この「至極コース」では、己が器量をいかに高め、企業を動かす大義をいかに明確に打ち立て、いかに社会より信を集めてゆくかを、座学と実践の両面より探究いたします。その過程にては、古来の名著や歴史、哲学なども参照しながら、現代の経営シーンに相応しき知恵を抽出し、自らの経営哲学をさらに深める機会を得るのでございます。

これらの学びを通じ、王道を極めんとする各人が、その自覚を行動へと移し、己の組織を導くだけでなく、次なる世代や地域社会、さらには国の将来にまで貢献しゆくことこそが、この至極コースの最も尊き目的にほかなりませぬ。実り多き令和八年七月三日を迎え、選り抜かれし諸君とともに、渋沢栄一の精神を現代の経営に存分に活かし、高邁なる理想を具現せんことを拙生は心より願い上げるものでございます。さあ、いざや“至極”の門を叩き、王道を極める尊き歩みを共に続けゆかれませ。

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